しかし、特殊巨人といえども、やはり兵団の力は脅威なのでしょう。
女型の巨人に苦戦する調査兵団の猛者たち。(※アニメ版 第24話)
このときの兵士の言葉に注目ですね。
「駄目だ。立体機動の動きを熟知している」
とくに、〝立体機動装置〟という人類が産み出した巨人対抗の機器は、特殊巨人といえども侮ることはできないものだと考えられます。
それゆえ、ほとんど唯一の弱点ともいうべき「対立体機動戦」を優位に戦うべく、敵の内部でその情報を身につけたと考えられます。
仮説その2
他に考えられることは、敵対する他の巨人との関連性です。
考えられるのは、こちらの 猿型の巨人(獣の巨人) に対抗しうる手段として、特殊巨人側が「立体機動装置」を手に入れたかったことです。
獣の巨人は、どうやら「立体機動装置」というものは、知識としては知っているものの、実体としては初めて手に取ったようですから。
この立体機動装置を使った戦闘技術だけでなく、その移動手段としての有効性は認められます。
また、アニが用いていたように、「立体機動装置」を身につけた上での巨人としての戦闘、そして、巨人での戦闘からの人として立体機動装置での移動という感じです。
いわば、巨人と立体機動装置を融合させた「ヒット&アウェー」ですね。
フルに立体機動装置を使いこなさなければ、この知能の高い猿巨人には敵わないと判断してるのだと思われます。
仮説その3
壁(特にウォールシーナ)の内部に侵入したかった。
ウォールシーナ外の一般市民が、その市民権を得るには、そうとう厳しいようで、
「駐屯兵団や調査兵団で功績をあげることで市民権を得られることもあり、貧しい人々が安住するための唯一の手段であると考えられている。」
とのことです。
そこで、巨人たち(普段は人間)が、この壁世界の中枢に入り込むには、兵団に入って好成績をあげるか、憲兵団に入るかという選択肢しかありません。
巨人を出現させ、軍備の拡張を図らせ、混乱に乗じて、訓練兵団に紛れ込み、訓練の後、国の中枢へと…という長期的展望の下、巨人たちが兵団に入ったとも考えられます。
※参照 ウォールシーナの市民権の取り方が相当きつい
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