巨人化の秘密 5 ~口減らしのための巨人化?

『進撃の巨人』において、気になることは、この世界の中枢にいる支配者たる人(王族?)たちの存在です。

この人たちが〝巨人〟をどう思い、どう扱おうとしているのか?


ウォールマリア奪還作戦。
避難民を中心に約25万人を投入しました。

そして、生還者は、約8000人。人口の約2割を失う結果となります。

奪還作戦とはいうものの、これは事実上の「口減らし」といわれています。

が、もう少し突っ込んで、これは〝事実上の「口減らし」〟と思わせた巨人化作戦だったのでは?と勘繰ってしまいます。

※ただし、生還者がいる時点で、この考察はきわめて論理的に弱いです。

この国の内部にいる者やそれにつながっている商人などは、巨人と人類のバランスによって利益を得ている状況でもあります。



官給品を横領し、商人に横流ししている憲兵団の兵士。(第23話 微笑み ストヘス区急襲 ①
このようなことは、日常的に行われていると思われます。

いつの時代、世界でもそうですが、国の中枢にいる者にとって、戦争というものは、権力をもてる根源となります。
軍隊を整備し、それを掌握し、そして、ことあるごとに軍備の拡大を目指します。
軍備の拡張=自己の権力の拡張という構図です。

そして、軍拡化により、それを整える商人たちも、多大な恩恵にあずかることになります。

多くの人にとって戦争は悲惨なものです。しかし、必ずしもすべての人にとって戦争が悪いものというわけではないのです。
とくに国の真ん中にいる権力者にとって、自分の身のうちに及ばない限りの安全なところでの戦争は、ちょうど良い加減の〝公共事業〟ともなりうるのです。


と、このような推測のもと、さきの「ウォールマリア奪還作戦」は、人々に「事実上の口減らし」と思わせた巨人化作戦だったと、わたしは考えております。
パン食により巨人化できる との前提で


25万人の人が素直に巨人に食われるでしょうか?
そうは思えません。

生還した者は、ほとんど軍関係の人間でしょう。
生還した軍部の人間(=食料係)が、一般人の兵士に、もし巨人化するパンを与えたとしていたら…。

こうなると、25万の口減らしと25万体の巨人化を同時に成し遂げることができます。


どうしてわざわざ巨人を作るのか?と純粋な人は思うでしょう。

超大型巨人や鎧の巨人の出現、そして、さらなる巨人の進撃。
そのような状況において、人々が求めるのは何か?

それは、安全や安心です。
そして、そのために必要なものは?

さらなる軍備の強化です。

軍備が強化されればされるほど、権力者の地位は安泰、それに関わる商人たちの懐も潤う…と、オトナの事情がうまく働きます。

ただ、そうなると軍隊自体が本当に強くなってしまう可能性があります。
そのため、巨人サイドもいろいろと工夫しだしているのかもしれません。
その一環として、 巨人の「対立体機動戦」への対策 が考えられます。

※あくまで頭中の妄想ですので、お手柔らかに



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